AIが奪わない仕事

先々の心配がある私は、ネットのハローワーク(本物)で検索をしたり、スーパー入口とかに置いてある求人誌を手にしたりする。
その求人誌の中に、興味深い求人があった。宅配業者の、夜間の短期業務だ。

コンベアーに荷物を載せる、荷物をBOXに積むだけの仕事です。
2ケタの数字を合わせて積むだけ、県内住所を見て積むだけ。

それ以外に「今日も密かに、エクササイズ。」なんて書いてあるから荷物はそれなりに重量があるのだろう。
私も前いた工場では冷蔵庫で汗だくになって荷役作業をしたことはあるが、筋肉痛になるばかりで「鍛えられた」感はまるでなかった。それはともかく。

上記の簡単そうな仕事、なぜ人間にやらせるのだろう?こんなのこそとっととロボット化すべきではないのか?夜中に荷物の上げ下ろしだぞ?眠くなって数字の読み違いとかあるんじゃないか?…と思う人はいないだろうか。

宅配業者とて慈善事業ではない。人件費というコストもちゃんと計算しているはずだ。その上で「人間に給料を出す方が安い」と判断しているのである。
私の持論として「今後は『AIより賢い』人間か『ロボットより安い』人間だけに仕事がある」というのがある。中間の仕事はAIとロボットに奪われる。
奪われた人々は果たして「AIより賢い」層に移行できるだろうか?おそらくほとんどが「ロボットより安い」層に行くだろう。供給過剰になり、賃金は更に下がる。「人間がこんなに安いならこういう作業のロボット化はしなくていいな」と判断されるだろう。時が流れても「置くだけ積むだけ」の仕事は残る。
私は生き残ることができるか…?

シンギングボウルと渓流の音で落ち着こう。

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