田んぼ用水路の下見

用水路の役員が集まって、清掃前の下見をする。
「漏れを塞ぐべき場所の特定」とか、水路周りに倒れかかった竹を切ったりとか、面倒なことばかりである。
でも、一つ一つ片付けていくたびに私は思う。
「今年で米作りやめるんだ…役員終わったら百姓は卒業だ…」

役員の1人は、加齢で体を壊したため今年は(多分それ以降も)耕作しないと決めた。用水路の作業には昨年の夏から奥さん(こちらも高齢)が出労している。ド田舎の農家の実情だ。
田んぼが広ければ「人に貸す」という選択肢もあっただろう。しかし、「圃場整備で複数の田んぼをまとめたり形を整えたりする」ことをなぜか昔の農民が拒否してきたらしい。もし広ければ、コンバインが入れるのに。まあ昔はコンバインなかったから仕方ないか。私が小学生の頃なんかバインダーすらなかったから「稲刈りは人海戦術が当たり前」だった。

私が「贅沢な趣味」として米作りを楽しめる人間なら、体力の続く限りはやるかも知れない。あいにく、子供の頃から農作業は嫌いだった。今年やるのは「まだ役員(しかもリーダー)だから」という、ほぼ「世間体」みたいな理由である。
10月上旬くらいに、肩の荷をどっさり下ろすまで、戦いは続く。

今日は「バタフライ効果」の音源を聞こう。

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