激務の果て

半月ほど、新しい仕事の修行をしていた。
製造ラインを補佐する仕事である。
「翌日使う梱包資材の準備」とか「室内の掃除」とか。
補佐と言えばかっこいいが、「雑用」とも言える。

一時的に箱詰めの担当者と交代して休憩に行ってもらったり(ラインは昼休み以外止めない)もする。
その間、資材の準備はしていられない。
また、自分の休憩は後回しになる。
生産中は決まったタイミングでライン上の計測機器のチェック作業がある。それも補佐の役目。
ラインは複数あるので

Aさん休憩→機器チェック→Bさん休憩→Cさん休憩→機器チェック…

みたいな流れが小一時間ノンストップで展開する。緊張が続く。
何度か正社員に「この仕事は1人ではきついのでは?」と言ってみたが、「この作業の工数は1.5人までしか増やせない」などと言われる。

「とても間に合うようにやりきれない…」
と感じたので、修行の後半は「早く出勤して資材準備」するようになった。
サービス残業の前倒しみたいなやつだ。それと、昼休みも削っている。
全て私がのろまだから仕方がない。これが「0.5人分」の工数だ。

緊張と運動量で、4日で体重が4kg減った。なお、週末でリバウンドしている。

完全に「肉体労働」で、情報化もへったくれもない作業内容なので、「マクロプログラミングで時短しよう」というわけにはいかない。情報なんて資材の数くらいだ。生産予定からメモ用紙に転記して電卓で計算するレベル。
トヨタのカイゼン手法の本を読んで「資材庫での動線をどう縮めるか」と頭をひねった程度である。

久々にブログに手を出したのは、「どっと疲れる仕事、嫌だね」と感じたからだ。
まだ暑い季節に参加した自己啓発っぽいイベントで私は「仕事は今より楽にして収入は増やしたい」という目標を宣言した。
現実はどうか。そのときより仕事内容がきつくなっている。収入は据え置き。
「楽して儲けたい人(=忙しくて貧乏)」になったので目標達成、とか言われかねない。
それでは困るのだ。

いつまでも「消耗し続ける生活」ではいられない。

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