自分の過去からあぶり出されたもの

自分はどういうタイプの仕事なら頑張れるのか。
あのしんどい食品工場で7年続いたのは何故か。
作業中のことを思い出してみたら、重視していたのは「時間」だった。

製品ごとに「1時間で何ケースできるのか」をすぐに把握した。これがわかると、生産予定の製品の種類と生産量で「今日は順調なら16時で終わる」などと概算ができる。生産の後には製造室の掃除、機械の洗浄がある。これも大体1時間半で、「今日は定時退社か…」というところまで推測できる。
私は「何時頃帰れるからそこまで我慢だ」という気持ちで働いていた。とにかく隙あらば時計を見ていた。

仕事の好き嫌いより「何時間我慢できるか」が重要だった。「終わると楽になる」のが仕事だった。

意識の高い人は言うだろう。「1日の大部分の時間を使う仕事なんだから好きなことしなきゃ」と。
ところが私は「我慢を換金するのが仕事だ」と定義している。
時間を計って我慢比べ。時給制の仕事しかしてないからだ。
好きなことなんて、ぐーたらしながら「努力しないで金を引き寄せる」みたいな本を読むことなのだから、仕事になるはずはない。

時間を決めて、我慢して作業する。その結果、何かがたくさん作れればOKだろう。くれぐれも「一日中好きなことをしよう」なんて思わないことだ。
「働くこと」は楽しくない。勉強も筋トレも楽しくない。全て我慢の時間だ。私の1日で一番幸せなのは睡眠時間である。

というわけで、今日は「睡眠用ヒーリング音楽」を聞く。

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