東日本大震災に思うこと

12年前の今日、私はある工場で働いていた。その最中に、揺れ始めた。
デスクワークだったので、机の下に潜って揺れが収まるのを待った。
収まったら、全員が外に避難する。
状況が状況なので、その日の仕事は終わりである。

それから1週間ほどして、消防団の仲間と旅行に行った。時期的に、もうキャンセルできなかったという。
行き先は愛知県方面。「こっち側には何も起きてないんだな…」と当たり前のことを思った。
変わったことと言えば、ホテルの部屋で見たテレビCMが「ポポポポーン」ばかりになっていたことくらいだ。

節電のために「計画停電」というのがあった。毎日どこかの地域が順番に停電になる。
あの年の3月は今みたいに暖かくなかった。なのに、夜に停電する。
当時、アメブロを毎日更新していた私は、寒さに耐えながらガラケーで原稿を打ち、復電後に原稿をメールでEvernoteアカウントに送信。パソコンのEvernoteからアメブロへと記事をコピペ。などと遠回りなことをした。

冒頭の「工場」での仕事だが、3月末で派遣契約が切れた。
社会に震災のダメージが残る中、それから仕事はなかなか見付からない。あれは辛かった。
何カ所か転々として、ようやく1年後に食品工場に入ることとなる。

あれから10年以上経ち、私は未だに「長続きする仕事」ができずにいる。
私のいるべき場所は「工場」ではないのかも知れない。だけど、入れてくれそうな場所が工場くらいしかない。

今日は、りっちゃんの「花は咲く」を聞こう。

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