冬の警備員たち

通勤路の一部が、工事のために片側交互通行となっている。しかも、終日だ。
現在、工事区間は道路を半分削り落とした状態であり、「作業時間外は元に戻す」ということはできない。
この区間、作業時間外も警備員が誘導をしている。24時間、誰かが立っている(もちろん交代はしているはず)。よりによって一番寒い時期に。

「何で?夜間は信号機でええんちゃう?」と思うかも知れない。
だが工事現場は山沿いの見通しの悪いカーブにある。信号機だとドライバーが勝手な判断で信号無視をして反対側から来た車と鉢合わせ、最悪正面衝突の可能性がある。それがもし「片車線が削り取られている場所」で起きたら?…2台とも崖下に転落、命はない。
最悪の事態が最悪すぎるので、コストをかけても「警備員常駐」なのだ。多分。

おそらく警備員という仕事、いつまでも「機械に奪われない」仕事であるだろう。きつい仕事ほど、機械化は難しい。警備員自身は「とっとと奪ってくれていいのに…」と思うかも知れないけれど。
私にはできない仕事だ。通勤時に見るたびそう思う。

今日は「嬉し涙が止まらなくなるほど良いことが起こりまくる」音源を聞こう。

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