くたびれる同僚

始業時に、仕分ける部品の載った台車20台を別の階から運んでくる担当、Kさんがいる。
私よりは年上だろうか。派遣社員で4月頭から着任した。来て2週間が経つ。

今日は始業時点で私の片付ける台車がなかったので、Kさんの運搬作業を手伝うことにした。
エレベーターの中でKさんは愚痴る。
「毎日大変です、まだ水曜ですよね」
それはそうだろう。この台車運搬が終わったら、「入荷した荷物の移動」などもあるのだ。
「水曜ですよね」というのは「既に1週間分疲れた」みたいなことだろう。
えてして「年配」の方が体力的には劣るのに、ひたすら「重荷の移動」をすることになるのは不思議である。

彼が疲弊するのには別の理由もあると考えられる。「次に何をすればいいのか把握していない不安感」だ。「入荷は10時頃だから下に行ってみるか」と自発的に考えるのと、「何をしたらいいのか」と右往左往しているときに上長から「荷物を取りに行ってきて」と命令されるのとでは気持ちが違う。
「何がどこにあるか」「何をいつするか」が頭に入っていると、仕事は楽になる。入っていないと、毎回「未開の地の探検」みたいになってしまう。疲れて当然だ。

私は明日欠勤するので、Kさんは私の分の仕事もしなければならない。更にしんどいであろう。

今日は「驚くほど運気が上昇する」音源を聞こう。

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